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トリケミカル研究所の平均年収

2024年02月22日 09:18

トリケミカル研究所とは

トリケミカル研究所とは、化学業を営む山梨県の上場企業です。
企業名 トリケミカル研究所
本社所在地 上野原市上野原8154番地217
売上高 136億円
社員数 201人
平均年収 765万円
推定初任給 37万円
年収偏差値 65.3
平均年齢 34.7歳
平均勤続年数 9.09年

有価証券報告書によるとトリケミカル研究所の事業内容は次の通りです。

当社グループの事業は、半導体等製造用高純度化学化合物事業並びにこれらの付帯業務の単一セグメントであります。

当社グループは、当社、連結子会社(三化電子材料股份有限公司)、持分法適用関連会社(SK Tri Chem Co., Ltd.及び㈱エッチ・ビー・アール)の4社で構成されております。

連結子会社三化電子材料股份有限公司は、台湾での高純度化学化合物の開発・製造・販売を行うことを目的として設立された会社であります。

関連会社SK Tri Chem Co., Ltd.はSK Materials Co., Ltd.(現SK Inc.)との合弁で設立された会社であり、韓国における高純度化学薬品の開発・製造・販売を行っております。

関連会社㈱エッチ・ビー・アールはテイサン㈱(現日本エア・リキード(同))との合弁で設立された会社であり、当社グループの主力製品であります臭化水素の製造・販売を行っております。

 

当社と連結子会社、及び関連会社2社は相互に連携を保ちながら、主として半導体メーカー向けの高純度化学薬品の開発・製造・販売を行っております。

半導体デバイス製造においては、シリコンのウェハ(注1)上に複雑な電子回路を構成するため、多様な工程を経て作られております。この工程はウェハプロセスと呼ばれておりますが、その中の様々な場面で、化学反応を利用した加工がなされており、当社グループの製品は主にウェハの表面上に薄膜を化学反応を用いて堆積させる「CVD」、薄膜の不必要な部分を腐食させて削り取る「エッチング」、ウェハ上にトランジスタ(注2)やダイオード(注3)等を作るためにウェハの内部に不純物を注入させる「拡散」といった多岐にわたる工程において用いられております。

また、これらに供される材料は、半導体デバイスの微細化に伴い、製造プロセス変更や材料の持つ特性の限界、化学物質を取り巻く法規制の強化等の要因により、それまで使用されていた材料から新しい材料への変遷が行われることもあります。当社グループは、この材料変更の要求に対し、材料工学・応用化学の観点から常に新しい材料の開発・提案を行い新材料の供給を行っております。

設立当初は光ファイバー製造に供される高純度材料の供給を行うことで成長を遂げてまいりましたが、現在では、それに加えて同様な材料を使用し、ニーズの変化が常に起こる半導体製造用材料や、デバイスの原理的に半導体と共通点の多い太陽電池製造用材料の供給を行っております。また、高純度材料や新規化学材料の試作依頼など開発に供される材料の開発・販売も同様に事業の一部となっております。

(注)1:ICチップの製造に使われる半導体でできた薄い基板。シリコン製のものが多く、これを特に「シリコンウェハ」と呼びます。

2:増幅機能を持った半導体素子であります。

3:片方向にのみ電流を流す性質を持った半導体素子であります。

 

 

事業系統図は、次のとおりであります。


 

製品事業

当社グループが、開発・製造・販売している主な半導体・太陽電池向け製品は、主に以下の3種類であり、また、製品製造・開発の過程において、当社グループの得意とする以下の4つの作業を付加することにより製品の高付加価値化を図り、他社との差別化を図ります。

<製品種類>

①  CVD材料

②  ドライエッチング材料

③  拡散材料

<付加作業の種類>

①  化学薬品用容器の設計販売(化学関連法規等をクリアーした化学薬品輸送用タンクの設計及び販売)

②  化学薬品の受託合成(新規薬品の受託合成)

③  受託実験(共同開発高純度化学薬品の開発並びに薬品を用いたCVDに関わる受託実験)

④  その他付帯サービス(化学薬品の物性調査や分析等のサービス)

 

①CVD材料

CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法とは、化学材料の蒸気を熱等により分解しウェハ上に堆積させる技術であり、CVD材料とはその際に用いられる化学材料を指します。堆積させる薄い膜は絶縁膜や金属・導体膜・半導体膜であり、使用される材料は多岐にわたっております。

また、半導体の微細化・高性能化を進めるために、従来の製法・材料では解決できない電気的な問題を解決するための誘電率の低い膜が得られる(low-k)材料や逆に誘電率の高い膜が得られる(high-k)材料・物理的な問題を解決するための金属窒化膜材料等といった新たなニーズに対応するための材料をいち早く提案し、安定供給するのが当社グループの特長であります。

 

②ドライエッチング材料

主に腐食による化学反応により、CVD法で堆積させた膜等の不要な部分を削り取り、ウェハ表面を凹凸に加工する技術であります。このプロセスに供される材料は、従前は特定フロン(注)に代表される材料を使用しておりましたが、環境問題や半導体の微細化により変わりつつあります。微細化が進むとCVD法等で使用される薄膜の材料も変更されることから、ドライエッチングに使用される化学材料も変更されます。当社グループの主力製品の1つである臭化水素(化学式:HBr)は環境問題・微細化といった問題をクリアーする材料であり、その需要は増大しております。

 

(注):オゾン層保護のため国際条約により規制の対象となっているフロン。

 

③拡散材料

ウェハ上等にトランジスタを形成する際、不純物を注入する技術があります。イオン打ち込み法(注1)と熱拡散法(注2)の2種類がありますが、いずれも不純物を注入するということでは同様であります。

ここで使用される材料は、周期律表のⅣ族(注3)元素であるシリコンの持つ性質を変えることが求められるため、性質の異なる不純物である必要があります。具体的にひとつはⅢ族(注3)の元素であるホウ素・ガリウム・インジウム等で、もうひとつはⅤ族(注3)の元素であるリン・ヒ素・アンチモン等であります。

また、光ファイバーでも同様に光の拡散を制御する目的でゲルマニウムに代表される不純物を使用しております。

 

当社グループでは、これらに関わる材料を多様にラインナップするとともに、材料の性質や顧客の細かな要求に対応した容器に封入し出荷しております。また、既存製品の単なる販売にとどまらず、新規化学薬品の受託合成や、当社グループの製品を顧客が実際に使用する条件下で性質・性能等の評価を行う各種受託実験も行っており、これも当社グループの大きな特長であります。

 

(注)1:原子をイオン化して加速し、固体中に打ち込む方法。

2:熱的な方法で原子を固体中に注入する方法。

3:元素の周期律表の縦列に並ぶものは概ね性質が類似しており、Ⅰ~Ⅷまでの族に分類されます。

※画像は省略されています

トリケミカル研究所の平均年収は765万円

トリケミカル研究所の平均年収は765万円です。 去年の全国平均年収430万円より77.9%高いです。 過去のデータを見ると624万円(最低)から765万円(最高)の範囲で推移しています。 この平均収入は賞与を含んだ金額です(一部例外を除く)。
生涯収入の全国平均である約1.9億円に対し、トリケミカル研究所の生涯収入はおよそ2.83億円と推定されます。
平均年収
2013 624万円
2014 719万円
2015 701万円
2016 698万円
2017 759万円
2018 742万円
2019 758万円
2020 749万円
2021 735万円
2022 765万円

トリケミカル研究所の平均年収



平均年収と社数のヒストグラム上ではトリケミカル研究所は赤色の箇所に位置しています。 年収ランキングではトリケミカル研究所は784位(全4687社)で、年収偏差値は65.3でした。
トリケミカル研究所の年収ヒストグラム

トリケミカル研究所の年齢別年収

トリケミカル研究所の20代の想定平均年収は567万円、30代の想定平均年収は772万円でした。 トリケミカル研究所の初任給はおよそ37万円と推定されます。
年齢 想定平均年収 月額給与
20-24歳 475万円 37万円
25-29歳 658万円 51万円
30-34歳 747万円 57万円
35-39歳 797万円 61万円
40-44歳 847万円 65万円
45-49歳 893万円 69万円
50-54歳 941万円 72万円
55-59歳 925万円 71万円
60-64歳 740万円 57万円
トリケミカル研究所の年齢別平均年収
※国税庁の民間給与実態統計調査を元にした推測値です


トリケミカル研究所の賞与・ボーナス

有価証券報告書の賞与引当金によると、トリケミカル研究所の 平均年間賞与額は59万円でした。前述の平均年収にはこの賞与額が含まれます。
平均賞与額
2013 38万円
2014 38万円
2015 38万円
2016 35万円
2017 46万円
2018 46万円
2019 44万円
2020 47万円
2021 61万円
2022 59万円


トリケミカル研究所の業種・地域

トリケミカル研究所の本社所在地は山梨県です。山梨県を含む中部地方内での年収ヒストグラムがこちらです。 中部地方内での年収ランキングは42位(全574社)でした。
※こちらは、実際の企業数とは大きく異なる点に注意してください。多くの企業が本社所在地を東京にしているため、それ以外の地域では企業数が少なくなります。
トリケミカル研究所の年収ヒストグラム(中部地方内)
トリケミカル研究所は、業種カテゴリとしては 化学業に属します。 化学業内での年収ランキングは 27位(全160社) でした。

化学業内での年収ランキング
トリケミカル研究所の年収ヒストグラム(化学業内)
※有価証券報告書を開示している企業のみが対象のため、図中の企業数と実際の企業数とは異なります。

トリケミカル研究所の従業員数は201人

トリケミカル研究所の従業員数は201人でした。
従業員数
2013 106人
2014 110人
2015 121人
2016 130人
2017 134人
2018 138人
2019 154人
2020 156人
2021 178人
2022 201人
トリケミカル研究所の従業員数

トリケミカル研究所の売上、純利益

トリケミカル研究所の最新の売上高は136億円(売上ランキング2367位)でした。 従業員一人当たりの売上高は6773万円(一人当たり売上ランキング1738位)です。
トリケミカル研究所の売上高
トリケミカル研究所の最新の純利益は65.6億円(純利益ランキング789位)でした。 従業員一人当たりの純利益は約3262万円(一人当たり純利益ランキング408位)です。
トリケミカル研究所の純利益

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参考書籍

トリケミカル研究所の歴史

トリケミカル研究所の歴史について年表形式でご紹介します。
1978年12月無機化学工業製品の製造・精製・販売を目的として神奈川県相模原市(現神奈川県相模原市中央区)に㈱トリケミカル研究所(資本金2,500千円)を設立
1979年12月光ファイバー用原材料における水分の除去に成功、供給を開始
1982年8月光ファイバー用硼素原材料としての三塩化硼素の合成に成功、供給を開始
1983年2月三塩化硼素の量産化に成功、半導体用エッチング材料として半導体業界への供給を開始
1984年9月化合物半導体材料としての高純度三塩化砒素の供給を開始
1994年1月東京都江東区(後に東京都港区に移転)に臭化水素製造の目的でテイサン㈱(現日本エア・リキード(同))との合弁で関連会社㈱エッチ・ビー・アールを設立
2007年8月㈱大阪証券取引所  ニッポン・ニュー・マーケット―「ヘラクレス」に上場
2010年10月大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQに株式を上場
2013年7月東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQに株式を上場
2016年7月大韓民国世宗特別自治市に同国における半導体用次世代材料の開発、製造及び販売の目的で、SK Materials Co., Ltd.(現SK Inc.)との合弁で関連会社SK Tri Chem Co., Ltd.を設立
2017年3月台湾新竹縣竹北市(後に苗栗縣銅鑼郷に移転)に100%子会社の三化電子材料股份有限公司を設立
2018年1月東京証券取引所市場第一部へ市場変更
2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所プライム市場に株式を上場

トリケミカル研究所の子会社

トリケミカル研究所の子会社や、資本関係等の関連企業はこちらです。
名称 事業内容
三化電子材料股份有限公司 台湾における高純度化学薬品の開発・製造及び販売
SK Tri Chem Co., Ltd. 韓国における高純度化学薬品の開発・製造及び販売
㈱エッチ・ビー・アール 臭化水素の製造・販売

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