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KHネオケムの平均年収

2024年02月22日 09:18

KHネオケムとは

KHネオケムとは、化学業を営む東京都の上場企業です。
企業名 KHネオケム
本社所在地 中央区日本橋室町二丁目3番1号
売上高 1085億円
社員数 659人
平均年収 730万円
推定初任給 33万円
年収偏差値 63.5
平均年齢 40.0歳
平均勤続年数 15.0年

有価証券報告書によるとKHネオケムの事業内容は次の通りです。

 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(KHネオケム株式会社)、子会社4社及び関連会社1社(2022年12月31日現在)により構成されており、各種石油化学製品の製造・販売を主たる業務としております。「オキソ技術」と呼ばれる製造方法をコア技術として、さまざまな産業分野に特色ある化学製品を提供しております。オキソ技術とはオレフィン(注1)とオキソガス(注2)を原料にアルデヒド(注3)を製造する技術です。当社グループは1970年にオキソ技術によるアルデヒドの大量生産を開始して以来、アルデヒドを原料にアルコールや有機酸(注4)などの生産品目を拡充し、溶剤(注5)や可塑剤(注6)原料、機能性材料等の多様な製品群を国内外の顧客へ供給しております。

 当社グループの事業分野は、「機能性材料」「電子材料」「基礎化学品」の3分野であり、各事業分野の事業内容は以下のとおりであります。

 

(1) 機能性材料

 エアコン・冷蔵庫等に使用される冷凍機油(注7)の原料、化粧品原料等に用いられる特殊ジオール(注8)、高級アルコール(注9)等を製造し、販売しております。

 

<主な製品名と概要>

キョーワノイック-N(イソノナン酸)、オクチル酸、1, 3-ブチレングリコール

・キョーワノイック-N(イソノナン酸)とオクチル酸は、エアコン等に使用される冷凍機油の原料に用いられております。オゾン層破壊・温室効果ガスの増加といった地球規模での環境問題に対処するため、エアコン等の冷媒は、オゾン層保護・地球温暖化抑制に対応した環境に優しい冷媒への切り替えが進んでおり、当該製品は環境にやさしい冷媒に適合する冷凍機油の原料です。

・オクチル酸は、冷凍機油の原料の他、自動車や建築用のガラス中間膜樹脂向けの可塑剤原料や金属石鹸等にも用いられております。

・1, 3-ブチレングリコールは、高い保湿性を持ち、高級化粧品やスキンケア製品の原料として用いられております。

<主な用途>

潤滑油、粘接着剤、化粧品、医農薬、界面活性剤

 

(2) 電子材料

 半導体や液晶ディスプレイの製造工程で使用される高純度溶剤やフォトレジスト(注10)の原材料を製造し、販売しております。

 

<主な製品名と概要>

PM-P(プロピレングリコールモノメチルエーテル-P)、

PMA-P(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート-P)

・半導体や液晶ディスプレイの製造工程で必要なフォトレジストの原料となる「高純度溶剤」です。

・PMやPMAは、塗料や印刷インキの用途向けの溶剤としても使用されております。

<主な用途>

半導体、ディスプレイ材料、光学材料

 

(3) 基礎化学品

 自動車や住宅など様々な産業で使用される溶剤、可塑剤原料、樹脂原料等をオキソ技術及びエステル(注11)、グリコールエーテル(注12)製造技術を用いて製造し、販売しております。

 

<主な製品名と概要>

ブタノール、オクタノール、オキソコール900(イソノニルアルコール)、酢酸ブチル、ブチセル

・オクタノールは、壁紙や床材、自動車部材等の幅広い用途に用いられる可塑剤であるDOP(ジオクチルフタレート)の原料や紙おむつ等に用いられる吸水性樹脂の原料として使用されております。

・オキソコール900(イソノニルアルコール)は、耐熱性や電気絶縁性に優れた可塑剤であるDINP(ジイソノニルフタレート)の原料です。壁材や床材の他、自動車部品や電線被覆材等に使用されております。

・ブタノール、酢酸ブチル、ブチセルは主に塗料用の溶剤で、自動車のボディや建物の外壁、各種缶類の塗装等に使用されております。

<主な用途>

 塗料、インキ、シンナー、汎用樹脂、可塑剤、洗浄剤

(注)1.オレフィンとは

分子内にひとつの二重結合を持つ炭化水素の総称です。石油化学基礎製品であるエチレン、プロピレン等がこれに含まれます。

 

2.オキソガスとは

合成ガスともいわれ、水素と一酸化炭素の混合ガスです。

 

3.アルデヒドとは

アルコールから水素を1つ除いたアルデヒド基をもつ有機化合物の総称です。アルデヒドに水素添加するとアルコールになります。当社のブタノールはブチルアルデヒドに水素添加して作られております。また、アルデヒドは酸化されるとカルボン酸になります。

 

4.有機酸とは

酸の性質を持つ有機化合物の総称です。酢酸、クエン酸などカルボン酸に分類される有機酸が古くから日常生活や生産活動に使われております。当社のイソノナン酸やオクチル酸もカルボン酸の一種です。

 

5.溶剤(ようざい)とは

樹脂や医農薬等の原料などを溶かすものです。最終需要分野は住宅・自動車(塗料)、印刷(インキ)、液晶・半導体(電子材料用樹脂)、医農薬等です。

 

6.可塑剤(かそざい)とは

ある材料に柔軟性を与えたり、加工をしやすくしたりするために添加する物質のことです。当社製品を原料として使用する可塑剤は、主に塩化ビニル樹脂に添加して使用されております。最終需要分野は電線被覆材、壁紙・床材・農業用温室ビニル・自動車コーティング材等です。

 

7.冷凍機油とは

エアコンや冷凍庫などにおいて、冷媒を循環するコンプレッサーに使用される特殊な潤滑油です。

 

8.ジオールとは

分子中に2つの水酸基をもつアルコールの総称です。グリコールともいいます。

当社の1, 3-ブチレングリコールはアセトアルデヒドを原料とするジオールです。

 

9.高級アルコールとは

炭素数が6個以上のアルコールをいい、合成洗剤、可塑剤等の原料に使用されます。

 

10. フォトレジストとは

半導体や液晶ディスプレイに回路を形成する工程で用いられる感光性材料です。

 

11.エステルとは

カルボン酸とアルコールが1分子の水を失って縮合した形の化合物の総称です。

 

12.グリコールエーテルとは

エチレンオキサイドやプロピレンオキサイドとアルコールを原料とする化合物の総称です。

 

 

 また、グループ各社の役割は以下のとおりであります。

 

国内法人

当社

グループの中核会社として、各種石油化学製品の研究、製造、販売を行っております。

黒金化成㈱

電子情報分野、医療分野向け高機能有機材料等の受託製造、販売を行っております。

㈱黒金ファインズ

黒金化成㈱の子会社として健康食品原料、医薬原料、工業薬品等の販売を行っております。

㈱ジェイ・プラス

三菱ケミカル㈱との合弁により各種可塑剤の製造及び販売を行っております。

 

海外法人

KH Neochem Americas, Inc.

当社が製造・販売する化学品等の米国等における輸出入、販売、開発及び市場調査を行っております。

晟化(上海)貿易有限公司

当社が製造する化学品等の中国等における輸出入、販売及び市場調査を行っております。

 

 

[事業系統図]

 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

(注)無印 連結子会社

※1 非連結子会社で持分法非適用会社

※2 関連会社で持分法適用会社

※画像は省略されています

KHネオケムの平均年収は730万円

KHネオケムの平均年収は730万円です。 去年の全国平均年収430万円より69.8%高いです。 過去のデータを見ると676万円(最低)から776万円(最高)の範囲で推移しています。 この平均収入は賞与を含んだ金額です(一部例外を除く)。
生涯収入の全国平均である約1.9億円に対し、KHネオケムの生涯収入はおよそ2.70億円と推定されます。
平均年収
2015 684万円
2016 697万円
2017 722万円
2018 776万円
2019 697万円
2020 686万円
2021 676万円
2022 730万円

KHネオケムの平均年収



平均年収と社数のヒストグラム上ではKHネオケムは赤色の箇所に位置しています。 年収ランキングではKHネオケムは996位(全4687社)で、年収偏差値は63.5でした。
KHネオケムの年収ヒストグラム

KHネオケムの年齢別年収

KHネオケムの20代の想定平均年収は528万円、30代の想定平均年収は737万円でした。 KHネオケムの初任給はおよそ33万円と推定されます。
年齢 想定平均年収 月額給与
20-24歳 435万円 33万円
25-29歳 621万円 48万円
30-34歳 712万円 55万円
35-39歳 763万円 59万円
40-44歳 813万円 63万円
45-49歳 860万円 66万円
50-54歳 909万円 70万円
55-59歳 893万円 69万円
60-64歳 705万円 54万円
KHネオケムの年齢別平均年収
※国税庁の民間給与実態統計調査を元にした推測値です


KHネオケムの賞与・ボーナス

KHネオケムの年間賞与額は97万円程度と推定されます。 なお、KHネオケム社は有価証券報告書に賞与引当金の記載が無いため、 類似企業や年収マスターが保持しているデータから推測した値となります。
平均賞与額
2015 91万円
2016 93万円
2017 96万円
2018 103万円
2019 93万円
2020 91万円
2021 90万円
2022 97万円


KHネオケムの業種・地域

KHネオケムの本社所在地は東京都です。東京都を含む関東地方内での年収ヒストグラムがこちらです。 関東地方内での年収ランキングは731位(全2845社)でした。
KHネオケムの年収ヒストグラム(関東地方内)
KHネオケムは、業種カテゴリとしては 化学業に属します。 化学業内での年収ランキングは 52位(全160社) でした。

化学業内での年収ランキング
KHネオケムの年収ヒストグラム(化学業内)
※有価証券報告書を開示している企業のみが対象のため、図中の企業数と実際の企業数とは異なります。

KHネオケムの従業員数は659人

KHネオケムの従業員数は659人でした。
従業員数
2015 606人
2016 599人
2017 600人
2018 611人
2019 659人
2020 673人
2021 649人
2022 659人
KHネオケムの従業員数

KHネオケムの売上、純利益

KHネオケムの最新の売上高は1085億円(売上ランキング662位)でした。 従業員一人当たりの売上高は1.65億円(一人当たり売上ランキング557位)です。
KHネオケムの売上高
KHネオケムの最新の純利益は77.1億円(純利益ランキング690位)でした。 従業員一人当たりの純利益は約1170万円(一人当たり純利益ランキング854位)です。
KHネオケムの純利益

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KHネオケムに転職したり、年収アップを考えるなら、まず転職サイトへの登録が第一です。 転職サイトではエージェントに相談することはもちろん、適正年収のシミュレーションができるので、まずは転職サイトに登録することをおすすめします。

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参考書籍

KHネオケムの歴史

KHネオケムの歴史について年表形式でご紹介します。
1966年11月 協和醱酵工業㈱の化学品製造子会社として大協和石油化学㈱の誘導品部門を分離して協和油化㈱を設立
1970年4月 四日市工場霞ヶ浦製造所が完成しプロピレンを原料とする高圧オキソ法により「ブチルアルデヒド」等の製造を開始
2000年4月 三菱化学㈱との合弁により各種可塑剤の製造及び販売を目的として㈱ジェイ・プラスを設立
2010年12月 協和発酵ケミカル㈱の全株式の取得及び合併を目的としてケイジェイホールディングス㈱を設立
2011年4月 中国における化学品の販売等を目的として中国上海市において晟化貿易有限公司を設立
2015年7月 合弁会社への投資を目的として英国ロンドン市において KH Neochem U.K. Ltd.を設立
2015年9月 台湾中油股份有限公司及び兆豊國際商業銀行股份有限公司との合弁によりイソノニルアルコール等の製造及び販売を目的として曄揚股份有限公司を設立
2016年10月 東京証券取引所市場第一部に上場
2019年10月 新たな研究開発拠点として神奈川県川崎市において「KH i-Lab」を開設
2022年4月 東京証券取引所市場区分見直しにより市場第一部からプライム市場に移行

KHネオケムの子会社

KHネオケムの子会社や、資本関係等の関連企業はこちらです。
名称 事業内容
黒金化成㈱ 電子情報分野、医療分野向け高機能有機材料等の受託製造
㈱黒金ファインズ 健康食品原料、医薬原料、工業薬品等の販売
KH Neochem Americas, Inc. 化学品の輸出入及び販売
㈱ジェイ・プラス 各種可塑剤の製造及び販売

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帝国電機製作所 661万円
日本化学工業 660万円
ニイタカ 765万円
森六HD 723万円

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シークス 993億円
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