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冨士ダイスの平均年収

2024年02月22日 09:18

冨士ダイスとは

冨士ダイスとは、化学業を営む東京都の上場企業です。
企業名 冨士ダイス
本社所在地 大田区下丸子二丁目17番10号
売上高 149億円
社員数 876人
平均年収 543万円
推定初任給 23万円
年収偏差値 53.6
平均年齢 44.0歳
平均勤続年数 21.1年

有価証券報告書によると冨士ダイスの事業内容は次の通りです。

 当社グループは、当社及び子会社7社(国内法人2社、海外法人5社)で構成され、超硬合金を用いた耐摩耗工具及びその素材である超硬合金チップの製造販売を主たる事業としております。

 なお、当社グループは耐摩耗工具関連事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。

 

 (1) 当社グループの事業概要並びに生産、営業及び研究開発の体制

①当社グループの事業概要

 当社グループは、創業以来、超硬合金を用いた耐摩耗工具を専門に取り扱い、工具・金型に対する高精度化、長寿命化のニーズに応え、実績を重ねてまいりました。

 超硬合金は、タングステンカーバイドに代表される硬質の金属炭化物と、コバルトなどの鉄系金属を粉末状にして混ぜ合わせ、型に入れて成形し、高温で焼き固める方法(粉末冶金法)によって作られる合金であり、鋼よりも硬く、変形しにくいという特性を有しています。上記の方法で作られる超硬合金は、精密加工が施されて、主に塑性(切屑の出ない)加工に用いられる高精度かつ耐摩耗性に優れた工具・金型(耐摩耗工具)となるほか、一部は中間製品である超硬合金チップとしても販売されます。

 超硬合金を用いた耐摩耗工具は、一般的に用いられる鋼製の工具等よりも摩耗、変形しにくいため、生産工程に効果的に用いることにより、被加工材を加工する速度や精度が向上し、生産性改善が可能となります。

 当社グループの超硬合金を用いた製品は「超硬製工具類」、「超硬製金型類」、「その他の超硬製品」に分類され、輸送用機械、鉄鋼、非鉄金属、飲料缶に代表される金属製品、電機・電子部品、生産・業務用機械等の幅広い分野で使用されております。

 また、当社グループは、超硬合金の精密加工で培った加工技術、検査技術を活用し、超硬合金以外の素材(鋼やセラミックスなど)を用いた耐摩耗工具等の製造販売も行っております。

 

②営業、生産及び研究開発の体制

 顧客の生産工程で用いられる工具・金型は、使用される過程で摩擦・圧力・熱等による摩耗、変形・割れ等によって寿命を迎えますが、その要因やスピードは、工具・金型を使用する環境によって様々です。その結果、耐摩耗工具には、顧客の設計思想や生産プロセスが色濃く反映されることとなるため、耐摩耗工具のほとんどは、顧客ごとのカスタムメイドとなります。そこで当社グループでは、顧客のニーズを的確に捉え、個別受注の多品種少量生産に対応するために、営業、生産及び研究開発に関して、以下のような体制を整備しております。

 

(営業体制)

 国内13箇所、アジア5箇所(中国、タイ、インドネシア、マレーシア、インド(休眠中))の営業拠点に約100名の営業担当者を配置しております。これらの営業担当者が、直接顧客を訪問し、緊密なコミュニケーションを図ることによって、顧客ニーズの的確な把握が可能な体制をとっております。

 また、超硬合金に関する専門的な知識を持つ技術サービス員や、工具・金型等の生産を担う生産部門の技術者が営業担当者をサポートし、超硬合金素材や加工方法の選定から、製品の管理に至るまで、高度な提案を行うことができる体制を整備しております。

 

(生産体制)

 当社グループでは、商社を通じて主要原料であるタングステンカーバイド他原材料等を仕入れ、①原料となる粉末の混合(調粉工程)、②混合した粉末の成形・焼結による超硬合金(素材)の生産(冶金工程)、③超硬合金の工具・金型等への加工(加工工程)、④工具・金型等の寸法形状の測定検査(検査工程)という、超硬合金を用いた工具・金型の製造に必要な工程を全てグループ内で完結できる、一貫生産体制を整備しております。

 その結果、顧客の使用条件に最も適合した超硬合金(素材)を選択でき、かつ各工程の有機的な連携によって、ニーズに応じた様々なサイズ・形状の工具・金型を効率的に生産することが可能となっております。

 生産拠点は、国内に8箇所、海外に2箇所(タイ、インドネシア)を設けておりますが、そのほとんどが営業拠点と近接しており、生産部門と営業部門の緊密な連携が可能となっております。

 

 

(研究開発体制)

 研究開発においては、粉末冶金技術を基軸とした素材開発、超硬合金素材の加工精度や加工効率を向上させるための加工開発、新たな市場を作り出すための製品開発を行っており、様々な顧客のニーズに柔軟に対応できる体制を整備しております。

 特に、素材開発については、長年にわたる研究開発によって、金属粉末の種類や粒のサイズの組み合わせ、焼き固める条件等に関する知見が蓄積されております。これらの粉末冶金技術を通じて、新しい超硬合金素材の研究開発に注力しつつ、超硬合金以外の素材に対しても超硬合金素材の開発で培った技術を応用することで研究開発を実施しております。

 

 (2) 事業系統図

    


 (注) FUJILLOY INDIA PRIVATE LIMITEDはインド共和国の経済環境、当社顧客の動向を鑑み、2016年8月から事業を
    休眠しております。今後につきましては当社において市場調査、拡販を行い、事業再開を予定しております。

 

 (3) 主要な製品とその主な用途

   当社グループの主要な製品と具体的な用途例は次のとおりであります。

製品区分

主要製品

具体的な用途例

超硬製工具類

ダイス、プラグ

線材、パイプの生産用工具

 

溝付プラグ

熱交換器用パイプの生産用工具

 

熱間圧延ロール

鉄鋼素材の生産用工具

 

冷間フォーミングロール

建材、パイプの生産用工具

 

超高圧発生用工具

人工ダイヤモンド・cBN等の生産用工具

 

混錬工具

樹脂・セラミックス等の生産用工具

 

刃物類

鋼板、フィルム、箔などを切断する刃物

超硬製金型類

自動車部品生産用金型

エンジン・駆動系・操舵系・安全装置部品の
生産用金型

 

製缶金型

飲料缶、食用缶の生産用金型

 

電池関連金型

電池ケース、電池部材の生産用金型、車載電池用金型

 

光学素子成形用金型

ガラスレンズの生産用金型

 

粉末成形用金型

磁石、焼結部品の生産用金型

 

半導体・電子部品用金型

封止材生産用金型

その他の超硬製品

各種部品

各種装置部品

 

超硬合金チップ

各種金型・工具、刃物の素材

超硬以外の製品

鋼製品

飲料缶、エンジン部品等の生産用金型

 

セラミックス製品

機械工具、冶工具

 

FHR製品

耐熱用部材、鋳造用部材

 

KF2製品

樹脂等の生産用工具、冶工具

 

銅タングステン合金

放電加工用電極

 

電着砥石

硬質材料の加工用砥石

 

固体潤滑複合材料(NFメタル)

真空蒸着装置用軸受、特殊環境用軸受

 

引抜鋼管

ベアリング、自転車部品の部材

 

 

 (4) 主要製品の内容

①ダイス、プラグ

 ダイス、プラグは、様々な部品や製品の材料となる線材や棒、パイプを引抜き、あるいは押出し加工することで、寸法(外径、内径、肉厚)や硬さ、強度を決めるために用いられる耐摩耗工具です。外径の寸法を決める工具をダイス、内径を決める工具をプラグといい、この工具は鉄鋼、非鉄金属、自動車、電機・電子部品といった幅広い業界で線材、パイプを生産するために使用されております。

 超硬合金を使用したダイス、プラグは創業当時から現在まで当社グループの主力製品であり、特にダイスは、当社の社名の由来にもなっている製品であります。

 

②自動車部品生産用金型

 自動車部品生産用金型は、安全性のために強度と精度が求められ、かつ大量生産が必要な自動車部品を製造するための金型として用いられる耐摩耗工具です。自動車部品の金型は高精度、高強度及び耐摩耗性を有した超硬合金を使用したものが多く、エンジン、トランスミッション、サスペンション、ステアリング、安全装置部品、燃料電池車等に組み込まれるクリーンエネルギーシステムなどの部品が耐摩耗工具で製造されており、当社グループの主力製品となっております。

 

③製缶金型

 アルミ、鉄系の板材から、抜き、絞り、しごき、曲げ加工により容器及び蓋を製造するために用いられる耐摩耗工具です。この工具で作られた製品としては飲料缶、食缶、エアゾール缶、一斗缶などがあります。特にビール等の低アルコール飲料やコーヒー等に使用される飲料缶については、非常に生産量が多く、原材料からの歩留まりや製品精度が重要視され、非常に高い精度及び耐摩耗性が求められることから超硬合金の製缶金型が使用されることが多く、当社グループの主力製品となっております。

 

④超硬合金チップ

 丸棒、板材、ニアネット形状の原料を焼結し、超硬合金とした塑性加工用の工具、金型の素材であります。超硬合金チップは当社グループのうち当社でのみ製造しており、当社グループの製品の中では海外への販売比率が高い製品であります。

 

⑤鋼製品

 当社グループでは、超硬合金の精密加工で培った高い加工技術、検査技術を活かし、超硬合金の耐摩耗工具と重なる使用分野において鋼工具の製品の提供を行っております。顧客の生産ラインの各工程では、使用環境や被加工材、加工方法等によって、耐摩耗性、耐衝撃性、コスト等、求められる工具の性能がそれぞれ異なるのが一般的であり、求められる工具性能に応じて超硬合金と鋼の両方の材料を使い分けることで顧客の多様なニーズに応えております。

 

  <用語解説>

   1.工具:工具とは、部品を加工したり,組立てるときに用いる道具類の総称です。

   2.耐摩耗工具:耐摩耗工具は、生産工程の製造加工装置等に装着され、主として塑性(切屑の出ない)加工に
           用いられる工具の総称です。

   3.金型:金型とは、材料を一定の形にするために用いる金属製の型のことです。
        耐摩耗工具の中には金型も含まれています。

   4.超硬工具:超硬工具には、切削工具、耐摩耗工具、鉱山土木用工具があります。

   5.切削工具:切削工具は、主として、金属切削用として用いられ、加工時に切屑の出る工具の総称です。

   6.ロール:主として金属材料等の素材に圧力をかけて延ばしたり、成形、つや出しなどを行う際に用いる円筒
                  形の工具の総称です。

   7.超高圧発生用工具:人工ダイヤモンドを合成する時などに使用される工具です。合成時に、超高圧をかけ
              ます。超高圧に耐えられる強靭な材料特性と寸法精度が要求されます。

  8.ニアネット形状:ニアネット形状とは、最終製品である工具・金型に近い形状を意味します。
                          ニアネット形状に焼結された超硬合金チップを使用することで、チップを最終製品(工
                          具・金型)に加工する際のコストを削減できます。

※画像は省略されています

冨士ダイスの平均年収は543万円

冨士ダイスの平均年収は543万円です。 去年の全国平均年収430万円より26.4%高いです。 過去のデータを見ると506万円(最低)から565万円(最高)の範囲で推移しています。 この平均収入は賞与を含んだ金額です(一部例外を除く)。
生涯収入の全国平均である約1.9億円に対し、冨士ダイスの生涯収入はおよそ2.01億円と推定されます。
平均年収
2013 540万円
2014 546万円
2015 537万円
2016 546万円
2017 565万円
2018 556万円
2019 539万円
2020 506万円
2021 557万円
2022 543万円

冨士ダイスの平均年収



平均年収と社数のヒストグラム上では冨士ダイスは赤色の箇所に位置しています。 年収ランキングでは冨士ダイスは3121位(全4687社)で、年収偏差値は53.6でした。
冨士ダイスの年収ヒストグラム

冨士ダイスの年齢別年収

冨士ダイスの20代の想定平均年収は378万円、30代の想定平均年収は549万円でした。 冨士ダイスの初任給はおよそ23万円と推定されます。
年齢 想定平均年収 月額給与
20-24歳 301万円 23万円
25-29歳 454万円 35万円
30-34歳 528万円 41万円
35-39歳 570万円 44万円
40-44歳 612万円 47万円
45-49歳 650万円 50万円
50-54歳 690万円 53万円
55-59歳 677万円 52万円
60-64歳 523万円 40万円
冨士ダイスの年齢別平均年収
※国税庁の民間給与実態統計調査を元にした推測値です


冨士ダイスの賞与・ボーナス

有価証券報告書の賞与引当金によると、冨士ダイスの 平均年間賞与額は22万円でした。前述の平均年収にはこの賞与額が含まれます。
平均賞与額
2013 72万円
2014 30万円
2015 25万円
2016 31万円
2017 31万円
2018 22万円
2019 26万円
2020 33万円
2021 38万円
2022 22万円


冨士ダイスの業種・地域

冨士ダイスの本社所在地は東京都です。東京都を含む関東地方内での年収ヒストグラムがこちらです。 関東地方内での年収ランキングは2060位(全2845社)でした。
冨士ダイスの年収ヒストグラム(関東地方内)
冨士ダイスは、業種カテゴリとしては 化学業に属します。 化学業内での年収ランキングは 139位(全160社) でした。

化学業内での年収ランキング
冨士ダイスの年収ヒストグラム(化学業内)
※有価証券報告書を開示している企業のみが対象のため、図中の企業数と実際の企業数とは異なります。

冨士ダイスの従業員数は876人

冨士ダイスの従業員数は876人でした。
従業員数
2013 883人
2014 868人
2015 866人
2016 865人
2017 900人
2018 910人
2019 915人
2020 901人
2021 890人
2022 876人
冨士ダイスの従業員数

冨士ダイスの売上、純利益

冨士ダイスの最新の売上高は149億円(売上ランキング2288位)でした。 従業員一人当たりの売上高は1697万円(一人当たり売上ランキング4181位)です。
冨士ダイスの売上高
冨士ダイスの最新の純利益は12.6億円(純利益ランキング1874位)でした。 従業員一人当たりの純利益は約144万円(一人当たり純利益ランキング2975位)です。
冨士ダイスの純利益

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参考書籍

冨士ダイスの子会社

冨士ダイスの子会社や、資本関係等の関連企業はこちらです。
名称 事業内容
(連結子会社) 新和ダイス株式会社 耐摩耗工具等の製造
冨士シャフト株式会社 引抜鋼管の製造販売
FUJILLOY(THAILAND)CO.,LTD. 耐摩耗工具等の製造販売
富士模具貿易(上海)有限公司 耐摩耗工具等の販売
PT.FUJILLOY INDONESIA 耐摩耗工具等の製造販売
FUJILLOY INDIA PRIVATE LIMITED 耐摩耗工具等の販売
FUJILLOY MALAYSIASDN.BHD. 耐摩耗工具等の販売

冨士ダイスの類似企業

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企業名 平均年収 従業員数
スーパーツール 562万円 102人
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オーエスジー 696万円 1899人
植松商会 501万円 77人
ダイジェット工業 517万円 394人
Cominix 600万円 195人
日本高周波鋼業 613万円 509人
富士精工 562万円 428人
京都機械工具 579万円 201人

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リケン 639万円
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サンコーテクノ 523万円
川上塗料 542万円
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ロックペイント 614万円
マイクロ波化学 639万円
キョウデン 533万円
イーディーピー 500万円
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OATアグリオ 154億円
壽屋 143億円
アメイズ 145億円
三井E&SHD 155億円
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オハラ 145億円
エステールHD 144億円
ユーシン精機 156億円
ソフト99コーポレーション 151億円