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湖北工業の平均年収

2024年02月22日 09:18

湖北工業とは

湖北工業とは、電気・電子業を営む滋賀県の上場企業です。
企業名 湖北工業
本社所在地 長浜市高月町高月1623番地
売上高 106億円
社員数 160人
平均年収 646万円
推定初任給 28万円
年収偏差値 59.1
平均年齢 44.5歳
平均勤続年数 12.5年

有価証券報告書によると湖北工業の事業内容は次の通りです。

(1) 当社グループの事業内容について

当社グループは、当社及び連結子会社5社により構成されております。

当社グループの主な事業は、リード端子事業(アルミ電解コンデンサ用リード端子の製造・販売)、光部品・デバイス事業(光ファイバ通信網用光部品の製造・販売等)であり、各事業の内容は以下のとおりであります。

なお、次の事業内容の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントと同一の区分であります。

当社は、リード端子の製造・販売を国内顧客向けに行っており、光部品・デバイスの製造・販売を国内顧客及び海外顧客向けに行っております。また当社は、リード端子の一部の製品をKOHOKU ELECTRONICS (S) PTE.LTD.及び蘇州瑚北光電子有限公司より購入しており、光部品・デバイスの一部の製品を蘇州瑚北光電子有限公司及びKOHOKU LANKA (PVT) LTD.より購入しております。

KOHOKU ELECTRONICS (S) PTE.LTD.は、リード端子の販売及び光部品・デバイスの販売を行っております。

KOHOKU ELECTRONICS (M) SDN.BHD.は、リード端子の製造・販売を行っております。

東莞瑚北電子有限公司は、リード端子の製造・販売を行っております。

蘇州瑚北光電子有限公司は、リード端子の製造・販売及び光部品・デバイスの製造・販売を行っております。

KOHOKU LANKA (PVT) LTD.は、光部品・デバイスの製造を行っております。

 

以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。


 

 

(2) 各セグメントの事業内容について

① リード端子事業

リード端子事業は、自動車(車載)・通信基地局等の情報通信機器・工場の自動化向け等の産業機器・家電製品等極めて広い用途に使用されるアルミ電解コンデンサ(*1)の主要構成部品であるリード端子(*2)の製造販売を行っております。リード端子事業は1959年設立当初からの祖業であり、今日では当社グループ全体で年間500億個余りを生産し、日系を中心とした主要アルミ電解コンデンサメーカーへの供給を行っております。

ⅰ. 当社の強みは、自社技術が凝縮された量産技術であります。当社は溶接・プレス・洗浄・化成の全ての製造工程において独自のコア技術を開発し、製造装置に凝縮しております。コア技術の中枢部分である溶接技術は、鉄・銅・錫・ビスマス・アルミといった、それぞれ融点が大きく異なる金属群を瞬間的に溶接することが可能であり、1秒間に5個のハイスピードでリード端子を生産しております。

また、当社製品は競争優位性の中枢部分である溶接強度に優れており、車載メーカーの要求強度が5ニュートンであることに対し、当社製品は30ニュートンを実現しております。

全ての製造工程について、車載メーカーからの品質要求を十分に満たし、シックスシグマ管理(不良品発生確率を極小まで低減することを目標とした品質活動)で実現する品質特性を顧客から評価頂いております。

ⅱ. アルミ電解コンデンサの更なる特性向上と品質向上に寄与するため、次のようなコアとなる技術開発を行い、いずれも国際特許を保有しております。

① アルミ電解コンデンサの構成部品であるアルミ箔や電解紙(セパレータ)(*3)の破損を防止するため、プレス工程を改善し、突起物等の発生を抑制する技術(ノーバリ技術)を開発いたしました。

② リード端子の表面に発生し、アルミ電解コンデンサの破損の原因となるウィスカ(金属結晶が針状に成長する現象)を抑制するため、樹脂コーティング技術を開発いたしました。

③ アルミ電解コンデンサのスリーブ破損(*4)と封口ゴム破損対策のため、Cp線(*5)の先端を丸目状に加工する技術を開発いたしました。

他のコア技術も含めグローバルで73件の特許を取得、保護・差別化を具現化しております。

ⅲ. 車載向け主要顧客と長期的かつ安定的な取引を継続、営業、技術・品質指導及び会議を通じ、製造工程における生産技術や品質管理の強化等のレベルアップを図っております。国際規格のISO9001、ISO14001に加え、車載メーカーの要請で自動車産業に特化した国際規格であるIATF 16949をグローバルで認証取得し、車載向け品質管理を徹底し顧客の信頼を得ております。

ⅳ. 通信基地局を中心とするICT市場向けは、5G通信基地局の大容量化に伴う使用数の増加、サーバー増強等に伴う使用数の増加、スマートフォン等向けのモバイルチャージャーの高性能化等により、出荷数が増加しております。更に、ロボットをはじめとする工場自動化や各種電源の産業機器向けにも、培った技術と品質の製品を納入しております。

ⅴ. 創業当初から、主要アルミ電解コンデンサメーカーの工場拠点に近い立地での生産を進めてまいりました。特に日系アルミ電解コンデンサメーカーのASEAN地域、中国等への海外進出に呼応し、マレーシア、中国・東莞、中国・蘇州の3拠点に子会社を設立して生産を行っております。各生産拠点においては、同一設備、同一生産方法で生産を行うと共に、BCP(事業継続計画)に対応する体制を構築しており、長きにわたり安定供給を継続しております。

ⅵ. 以上を総合し、当社グループのリード端子は、高いコア技術の開発と量産技術の確立の継続、コア技術の国際特許による保護、車載向け主要顧客と長期的な取引及びIATF 16949の認証取得による顧客からの信頼の確立を進めることにより、競合他社との差別化を図っております。

 

② 光部品・デバイス事業

光部品・デバイス事業は、今日の情報通信に欠かせない光ファイバ通信の機器や光モジュール(*6)に使用される「光部品(*7)」及び「光デバイス(*8)」を製造販売しており、特に1995年より製造販売を始めた高信頼性(水深6,000メートルの海底で25年間故障せず機能し続けること)が要求される光アイソレータ(*9)が中核製品です。

ⅰ. 当社グループが製造販売する光部品・光デバイスは、長年培ってきた精密形状の石英ガラスの製造技術及び磁気光学材料の製造技術等のノウハウに基づく素子づくり、並びに光ファイバの高精度整列技術(*10)及び光学部品の高精度インテグラル(すり合わせ)技術(*11)に基づく精密組立の一貫生産を強みとし、競合他社との差別化を図っております。

ⅱ. 光デバイスにおいては、当社のファラデーローテータ(磁気光学材料)(*12)の応用製品として光アイソレータを開発し、関連した光フィルタ(*13)等と共に主に海底ケーブル向けに製造販売しております。海底ケーブル向け光アイソレータは、高信頼性(100万時間あたりの故障率が0.01%以下)が特長であり、海底ケーブルの通信手法が旧来の方式(光信号を電気信号に変換・増幅する方式)から現在の方式(光信号を増幅する方式)へと移り変わる最中であった1995年に販売を開始して以来、25年以上の実績があります。また、海底ケーブルの高速大容量化を実現する波長分割多重(*14)および空間分割多重(*15)のプラットフォーム開発に係わり、新たな光フィルタ等の製品も製造販売・開発しております。

ⅲ. 今日においては、移動体通信(*16)の大容量化、データセンタの大規模化等による世界的な情報通信量の増加等に伴い、海底ケーブルの投資や敷設が増加しております。当社グループは、光アイソレータ等の安定供給のために、国内とスリランカとの拠点間の垂直分業(磁気光学材料づくりと精密組立との分業)による一貫生産の体制をさらに強化しております。

ⅳ.光部品においては、高速光ファイバ通信を担う波長可変レーザ(ITLA)(*17)や光受信回路(ICR)(*18)用途に2008年頃から進出し、当社の精密形状の石英ガラスを用いた光部品が光モジュールの大手メーカーに採用される等、供給者としての関係を堅持しております。また、世界的な光ファイバ通信の投資と増設が近年活発化しております。これらの活動に牽引され大手光モジュールメーカーの増産が続いており、当社は高まる需要に対応するため、中国・蘇州とスリランカとの拠点間の水平分業、国内と海外拠点との垂直分業(精密形状石英ガラスづくりと高精度配列との分業)を推進することで、顧客が要求する数量・納期に柔軟な対応を可能とする光部品の製造販売体制を構築しております。

 

(用語解説)

項番

用語

意味・内容

アルミ電解コンデンサ

電気エネルギーを蓄えたり、一定の周波数の電流だけを通すといった機能を持つ電子部品。2枚のアルミ箔の間に液体電解質をはさむ構造で、小型・軽量でありながら静電容量が大きいという特徴をもつ。

リード端子

アルミ電解コンデンサの電極となる主要部品の1つ。

電解紙(セパレータ)

アルミ電解コンデンサのプラス極とマイナス極とを隔離する絶縁紙。

スリーブ破損

スリーブ(アルミ電解コンデンサを覆っているビニール)とリード端子の先端とが接触し、スリーブを損傷させてしまう事象。

Cp線

銅で被覆された金属線。

光モジュール

複数の機能(例えば光送信と光受信)を統合した光部品。

光部品

光ファイバの端末を加工した製品の当社用語。

光デバイス

光アイソレータなどの光受動部品の当社用語。

光アイソレータ

一方向の光のみを通す光受動部品。

10

光ファイバの高精度整列技術

光ファイバの端末を加工する際に、髪の毛より細い光ファイバを2本以上整列固定する技術。例えば0.25ミリメートルの間隔かつ±0.001ミリメートルの精度にて2本以上整列固定する。

11

光学部品の高精度
インテグラル(すり合わせ)技術

光デバイスを製造する際に、レンズやファラデーローテータ(光アイソレータには欠かせない素子)などの光学部品を0.001ミリメートルの精度にて調整固定する技術。

12

ファラデーローテータ

磁気と光との間で相互作用が生じる特性を持つ、光アイソレータに不可欠な材料。

13

光フィルタ

特定波長の光を分別する光受動部品。

14

波長分割多重

信号を伝える単位である光の波長を1波から2波、2波から4波と増やし、通信量を増やすこと。

15

空間分割多重

信号を伝える単位である光ファイバを1本から2本、2本から4本と増やし、通信量を増やすこと。また、光ファイバ内の光の通り道を1つから2つ、2つから4つと増やし、通信量を増やすこと。

16

移動体通信

携帯電話の通信等に代表される、移動する情報端末を対象とした通信。

17

波長可変レーザ(ITLA)

波長が任意に変えられるレーザ(光源)。

18

光受信回路(ICR)

光通信を受信して電気信号へ変える光モジュール。

 

※画像は省略されています

湖北工業の平均年収は646万円

湖北工業の平均年収は646万円です。 去年の全国平均年収430万円より50.3%高いです。 過去のデータを見ると646万円(最低)から685万円(最高)の範囲で推移しています。 この平均収入は賞与を含んだ金額です(一部例外を除く)。
生涯収入の全国平均である約1.9億円に対し、湖北工業の生涯収入はおよそ2.39億円と推定されます。
平均年収
2021 685万円
2022 646万円

湖北工業の平均年収



平均年収と社数のヒストグラム上では湖北工業は赤色の箇所に位置しています。 年収ランキングでは湖北工業は1767位(全4687社)で、年収偏差値は59.1でした。
湖北工業の年収ヒストグラム

湖北工業の年齢別年収

湖北工業の20代の想定平均年収は452万円、30代の想定平均年収は653万円でした。 湖北工業の初任給はおよそ28万円と推定されます。
年齢 想定平均年収 月額給与
20-24歳 363万円 28万円
25-29歳 542万円 42万円
30-34歳 629万円 48万円
35-39歳 678万円 52万円
40-44歳 726万円 56万円
45-49歳 772万円 59万円
50-54歳 819万円 63万円
55-59歳 803万円 62万円
60-64歳 622万円 48万円
湖北工業の年齢別平均年収
※国税庁の民間給与実態統計調査を元にした推測値です


湖北工業の賞与・ボーナス

有価証券報告書の賞与引当金によると、湖北工業の 平均年間賞与額は41万円でした。前述の平均年収にはこの賞与額が含まれます。
平均賞与額
2021 40万円
2022 41万円


湖北工業の業種・地域

湖北工業の本社所在地は滋賀県です。滋賀県を含む近畿地方内での年収ヒストグラムがこちらです。 近畿地方内での年収ランキングは293位(全761社)でした。
※こちらは、実際の企業数とは大きく異なる点に注意してください。多くの企業が本社所在地を東京にしているため、それ以外の地域では企業数が少なくなります。
湖北工業の年収ヒストグラム(近畿地方内)
湖北工業は、業種カテゴリとしては 電気・電子業に属します。 電気・電子業内での年収ランキングは 164位(全275社) でした。

電気・電子業内での年収ランキング
湖北工業の年収ヒストグラム(電気・電子業内)
※有価証券報告書を開示している企業のみが対象のため、図中の企業数と実際の企業数とは異なります。

湖北工業の従業員数は160人

湖北工業の従業員数は160人でした。
従業員数
2021 158人
2022 160人
湖北工業の従業員数

湖北工業の売上、純利益

湖北工業の最新の売上高は106億円(売上ランキング2609位)でした。 従業員一人当たりの売上高は6628万円(一人当たり売上ランキング1774位)です。
湖北工業の売上高
湖北工業の最新の純利益は26.1億円(純利益ランキング1306位)でした。 従業員一人当たりの純利益は約1630万円(一人当たり純利益ランキング677位)です。
湖北工業の純利益

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参考書籍

湖北工業の歴史

湖北工業の歴史について年表形式でご紹介します。
1959年8月滋賀県伊香郡高月町(現 滋賀県長浜市高月町)の高月町旧庁舎にてアルミ電解コンデンサの部品であるリード端子の製造を目的として資本金50万円で湖北工業株式会社を設立
1961年5月滋賀県伊香郡高月町に本社工場を新設
1987年12月シンガポールにKOHOKU ELECTRONICS (S) PTE.LTD.(現 連結子会社)を設立
1994年9月マレーシアにKOHOKU ELECTRONICS (M) SDN.BHD.(現 連結子会社)を設立
2000年9月光部品・デバイス事業を開始
2000年12月中国(東莞)に委託加工会社東莞瑚北電子廠を設立
2002年6月中国(蘇州)に蘇州瑚北光電子有限公司(現 連結子会社)を設立
2012年10月東莞瑚北電子廠を独立法人化し、東莞瑚北電子有限公司(現 連結子会社)を設立
2021年12月東京証券取引所市場第二部に株式を上場
2022年4月東京証券取引所市場区分再編により「東証スタンダード」に移行

湖北工業の子会社

湖北工業の子会社や、資本関係等の関連企業はこちらです。
名称 事業内容
KOHOKU ELECTRONICS(S) PTE.LTD. リード端子事業光部品・デバイス事業
KOHOKU ELECTRONICS(M) SDN.BHD. リード端子事業
東莞瑚北電子有限公司 リード端子事業
蘇州瑚北光電子有限公司 リード端子事業光部品・デバイス事業
KOHOKU LANKA (PVT) LTD. 光部品・デバイス事業

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企業名 平均年収 従業員数
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フェローテックHD 103億円
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日本アンテナ 105億円
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