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ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの平均年収

2024年02月22日 09:18

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズとは

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズとは、医療・製薬業を営む山形県の上場企業です。
企業名 ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ
本社所在地 鶴岡市覚岸寺字水上246番地2
売上高 11.5億円
社員数 62人
平均年収 550万円
推定初任給 25万円
年収偏差値 54.0
平均年齢 39.8歳
平均勤続年数 7.4年

有価証券報告書によるとヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの事業内容は次の通りです。

 当社グループは、当社、先端研究開発支援事業の欧米市場における販売子会社であるHuman Metabolome Technologies America, Inc. (以下「HMT-A」といいます。)の2社で構成され、「未来の子供たちのために、最先端のメタボローム解析技術とバイオ技術を活用した研究開発により、人々の健康で豊かな暮らしに貢献する」ことを企業理念とし、ヘルスケア研究開発に携わる人々のベストパートナーとして、画期的なヘルスケア製品・サービスの創造に貢献する[ヘルスケア・ソリューション・プロバイダー]を目指して事業を展開する慶應義塾大学発のベンチャー企業です。当社グループは、設立母体である慶應義塾大学先端生命科学研究所及び本社所在地である山形県や鶴岡市等地方自治体と産官学連携のもとに事業を展開しております。

 

<事業系統図>

 

(1) メタボロームとバイオマーカー

 人間をはじめとする生物は、筋肉や臓器、骨といった多様な機能を持つ器官から成り立ちますが、これらはアミノ酸や脂質、核酸などの代謝物質(メタボライト)を共通の構成因子としており、代謝物質は全ての生命活動において欠かせない役割を担っています。代謝物質は食事により供給され、運動など日々の活動の中で消費されます。その機能に応じて体内や細胞内を移動し、多くの化学反応によって新しい物質へと作り替えられていきます。このような化学反応のことを代謝(メタボリズム)と呼び、この物質変換は代謝経路という一定の規則により成り立っています。代謝の仕組みを理解することは、私たち自身をより深く知ることに繋がります。

 メタボローム解析は幅広い分野で利用されていますが、以下のような分野で代謝を理解する手法として活用されています。

・大学などの研究機関における疾患メカニズムの研究

・製薬企業における探索・薬理研究や毒性研究

・発酵を利用した物質生産を行っている企業における生産性の向上

・食品企業における成分分析や機能性の探索・確認

 

 生命活動を営むためには、様々な機能を精緻に制御して”恒常性”を維持する仕組み(内的/外的な影響を最小限にし、一定に保つ仕組み)が備わっています。体温や心拍数が一時的に変化しても元に戻ることが、恒常性の身近な例と言えます。しかし、疾病に罹患することにより恒常性が破綻した場合、代謝物質などの構成要素にも影響が及び、健康の時とは異なる振る舞いを示すようになります。それがバイオマーカーです。バイオマーカーとして広く知られているものに、膵臓の機能指標となる血糖(糖尿病)や肝機能の指標となるγ-GTP(肝硬変等)、腫瘍マーカーとしてPSA(前立腺がん)やCA19-9(膵臓がん等)があります。バイオマーカーとは、特定の疾患に対して客観的に評価できる生体上の指標をいいます。

 バイオマーカーは、疾患をモニターすることを目的に古くから研究されてきましたが、より高感度で一度に多くの物質を分析できる新しい方法の出現により、新たなバイオマーカーの研究成果が相次いで発表されています。メタボローム解析技術により、探索が進んでいるバイオマーカーには、以下のようなものがあります。

・疾患を予測するバイオマーカー

・治療の予後を予測するバイオマーカー

・投薬による副作用を予測するバイオマーカー

・投薬の効果を予測するバイオマーカー

 

(2) 当社グループ設立の経緯

 生物学、医学分野において、オミクス(注1)は生体の網羅的情報を得る手法として重要です。2001年慶應義塾大学先端生命科学研究所の曽我朋義教授は、生体内の低分子代謝物質(メタボローム)(注2)の測定方法を開発しました。このメタボローム測定法はキャピラリー電気泳動装置(Capillary Electrophoresis)と質量分析計(Mass Spectrometer)を組み合わせて測定するもので、頭文字をとってCE-MS法と呼ばれています。

 曽我朋義教授の測定法は、生体内のイオン性代謝物質(注3)を、一斉に、かつ、網羅的に測定できる点で画期的な技術でした。メタボローム解析技術は、生物学基礎研究から医薬開発、疾患バイオマーカー(注4)開発等に用いられるため、本技術の社会的ニーズが見込まれました。

 こうした技術の確立を背景に、当社グループは、CE-MS法の開発者である曽我朋義教授、冨田勝教授、慶應義塾大学等が中心となり、2003年7月に設立されました。当社グループは、慶應義塾大学のアントレプレナー資金制度により出資を受けた慶應義塾大学発ベンチャー企業の第1号となりました。

 

(3) ビジネスモデル

 当社グループは、主にCE-MSを用いたメタボローム解析法をコア技術として代謝物質の網羅的解析技術を用いて顧客の研究開発を支援する「先端研究開発支援事業」と、リキッドバイオプシー(注5)における、未病、予防、疾病の早期発見等に寄与するバイオマーカーを探索するサービス(バイオマーカー探索サービス)と、機能性素材にかかる研究開発の課題をワンストップで解消するソリューションを提供するヘルスケア・ソリューション開発サービスからなる「ヘルスケア・ソリューション事業」の2事業セグメントで構成されます。

 

(4) 事業内容

① 先端研究開発支援事業

 本事業では、主に食品・化学・製薬等の民間企業、大学や公的研究機関からメタボローム解析を受託しております。顧客は試料を当社グループへ送付し、当社は試料から代謝物質を抽出し、CE-MS等によるメタボローム解析のうえ、試験結果を報告書として納品します。当社グループのメタボローム解析サービスで得られた代謝物質データは、製薬企業や大学、研究所では基礎生物学研究から薬剤効果及び毒性の評価等、食品企業では発酵プロセスの律速段階解析や機能性食品の機能評価等に用いられ、顧客の研究開発進展に貢献しております。

 当社グループは、メタボローム解析受託サービスを海外で展開するため、2012年10月に医学研究の集積地ともいえるアメリカ合衆国マサチューセッツ州に、販売子会社HMT-Aを設立して営業活動を行っております。

 また今後は新たな分子種・他のオミクスの解析受託サービスなどを拡充していく予定です。

 

② ヘルスケア・ソリューション事業

 血液などに含まれる代謝物質等は、疾患の早期発見や治療効果をモニタリングするためのバイオマーカー候補となります。当社グループはリキッドバイオプシーにおける未病、予防、疾病の早期発見等に寄与するバイオマーカーを探索するサービス(バイオマーカー探索サービス)を提供します。また、バイオインフォマティクス(注6)を活用してマルチマーカー開発サービスを進めます。その他、バイオマーカーの自社開発や、測定の受託等を行います。現在、大学等との共同研究開発を通じて、メタボロミクスやその他オミクスを用いて主にメンタルヘルスや軽度認知障害に関するバイオマーカー探索及び社会実装に向けた研究開発を進めております。

 ヘルスケア・ソリューション開発サービスでは、機能性素材にかかる研究開発の課題をワンストップで解消するソリューションを提供する他、機能性素材の自社開発等を行います。当社グループとしては新たに取り組むビジネスであり、現時点では開発ステージにあります。

 

(注1)オミクス(omics)とは、生体内に存在する遺伝子及びその発現、タンパク質、代謝物質等を網羅的に解析し、生体内の挙動を理解しようとする研究アプローチです。遺伝子(gene)ではゲノミクス(genomics)、遺伝子発現(transcript)ではトランスクリプトミクス(transcriptomics)、タンパク質(protein)ではプロテオミクス(proteomics)、代謝物質(metabolite)ではメタボロミクス(metabolomics)と表現します。

 

(注2)ヒトや動植物の生体内には、生命活動の維持に必要なATP(アデノシン三リン酸)等の高エネルギー物質や有機酸、アミノ酸等、数多くの代謝物質が存在し、酵素による代謝物質の変換が活発に行われています。メタボロームとは、これら生体由来の代謝物質の総称です。個々の代謝物質を指す場合には、メタボライトと言うこともあります。

 

(注3)イオン性代謝物質とは、水溶液中で電荷を帯びる代謝物質を指します。例えば、食塩(NaCl)は水に溶けると、Na+(ナトリウムイオン)とCl-(塩化物イオン)に分かれます。イオン性代謝物質は、このように分子が分かれて電荷的な性質を持ち、CE-MS法は、こうしたイオン性代謝物質が電荷を帯びている性質を利用し、キャピラリー電気泳動装置で測定試料に含まれる代謝物質を分離します。

 

(注4)血液や尿等に含まれる物質で、疾患等による生体内の変化を定量的に評価するための指標を指します。糖尿病における血糖値、痛風における血液尿酸値等はバイオマーカーの一例です。

 

(注5)侵襲性の少ない液性検体(血液、尿等)を用いた検査・解析技術です。

 

(注6)生命科学と情報科学の融合分野のひとつであり、DNAやRNA、タンパク質、代謝物をはじめとする、生命が持つ様々な「情報」を対象に、情報科学や統計学などのアルゴリズムを用いた方法論やソフトウエアを開発し、またそれらを用いた分析から生命現象を解き明かしていくことを目的とした学問分野です。

※画像は省略されています

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの平均年収は550万円

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの平均年収は550万円です。 去年の全国平均年収430万円より27.9%高いです。 過去のデータを見ると439万円(最低)から550万円(最高)の範囲で推移しています。 この平均収入は賞与を含んだ金額です(一部例外を除く)。
生涯収入の全国平均である約1.9億円に対し、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの生涯収入はおよそ2.04億円と推定されます。
平均年収
2013 447万円
2014 439万円
2015 455万円
2016 463万円
2017 492万円
2018 506万円
2019 544万円
2020 533万円
2021 550万円

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの平均年収



平均年収と社数のヒストグラム上ではヒューマン・メタボローム・テクノロジーズは赤色の箇所に位置しています。 年収ランキングではヒューマン・メタボローム・テクノロジーズは3039位(全4687社)で、年収偏差値は54.0でした。
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの年収ヒストグラム

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの年齢別年収

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの20代の想定平均年収は396万円、30代の想定平均年収は556万円でした。 ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの初任給はおよそ25万円と推定されます。
年齢 想定平均年収 月額給与
20-24歳 324万円 25万円
25-29歳 467万円 36万円
30-34歳 536万円 41万円
35-39歳 575万円 44万円
40-44歳 614万円 47万円
45-49歳 650万円 50万円
50-54歳 687万円 53万円
55-59歳 675万円 52万円
60-64歳 531万円 41万円
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの年齢別平均年収
※国税庁の民間給与実態統計調査を元にした推測値です


ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの賞与・ボーナス

有価証券報告書の賞与引当金によると、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの 平均年間賞与額は124万円でした。前述の平均年収にはこの賞与額が含まれます。
平均賞与額
2013 60万円
2014 59万円
2015 61万円
2016 62万円
2017 66万円
2018 67万円
2019 73万円
2020 56万円
2021 124万円


ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの業種・地域

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの本社所在地は山形県です。山形県を含む東北地方内での年収ヒストグラムがこちらです。 東北地方内での年収ランキングは28位(全74社)でした。
※こちらは、実際の企業数とは大きく異なる点に注意してください。多くの企業が本社所在地を東京にしているため、それ以外の地域では企業数が少なくなります。
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの年収ヒストグラム(東北地方内)
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズは、業種カテゴリとしては 医療・製薬業に属します。 医療・製薬業内での年収ランキングは 132位(全175社) でした。

医療・製薬業内での年収ランキング
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの年収ヒストグラム(医療・製薬業内)
※有価証券報告書を開示している企業のみが対象のため、図中の企業数と実際の企業数とは異なります。

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの従業員数は62人

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの従業員数は62人でした。
従業員数
2013 48人
2014 55人
2015 58人
2016 46人
2017 56人
2018 68人
2019 62人
2020 66人
2021 62人
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの従業員数

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの売上、純利益

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの最新の売上高は11.5億円(売上ランキング4184位)でした。 従業員一人当たりの売上高は1852万円(一人当たり売上ランキング4089位)です。
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの売上高
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの最新の純利益は2.10億円(純利益ランキング3213位)でした。 従業員一人当たりの純利益は約339万円(一人当たり純利益ランキング2038位)です。
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの純利益

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参考書籍

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの歴史

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの歴史について年表形式でご紹介します。
2003年7月 山形県鶴岡市末広町に資本金1千万円で会社設立
2005年11月 東京都中央区に東京事務所を開設
2006年2月 人材派遣事業を開始
2006年5月 横河アナリティカルシステムズ株式会社とメタボロミクスキットの販売を開始
2012年10月 アメリカ合衆国マサチューセッツ州に販売子会社Human Metabolome Technologies America, Inc.を設立
2013年12月 東京証券取引所マザーズへ上場

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの子会社

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの子会社や、資本関係等の関連企業はこちらです。
名称 事業内容
Human Metabolome Technologies America, Inc. 先端研究開発支援事業

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カラダノート 13.1億円
倉元製作所 10.6億円
QDレーザ 11.6億円
グレイステクノロジー 10.7億円
AViC 12.5億円
そーせいグループ 11.2億円
メディカル一光グループ 10.3億円
リグア 12.2億円
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